暑すぎ寒すぎNG!胡蝶蘭を長持ちさせるコツは徹底した温度管理

お店の開店祝いや新居への引っ越し祝い、あるいは会社の事務所移転祝いとして「胡蝶蘭(こちょうらん)」が人気です。お祝い用のフラワーギフトの定番ともいえる胡蝶蘭ですが、実際にお祝いの際に胡蝶蘭をもらったら、どのような方法でお手入れしたら良いのか分からない・・・という方が多いようです。
胡蝶蘭はもともと、開花した花が長持ちしやすいことで人気のお花で、きちんとお手入れすれば開花した時期から2、3か月は持つとされています。 そこで今回は、お祝いギフトとしてもらった胡蝶蘭をより長く楽しむために抑えておきたい「温度管理」について紹介します。

胡蝶蘭の寿命はどのくらい?

胡蝶蘭

正しいお手入れをしていれば長く楽しむことができるお花であることを証明するために、胡蝶蘭の寿命について紹介します。
数あるお花の中でも胡蝶蘭は、非常に生命力の強いお花として知られています。その寿命はなんと、長いもので50年以上とも言われています。丁寧に育てることができれば、10年~20年ほど生き続けることができるので、根腐れや植物に多い病気などに注意しながら大切にお手入れすることが大切です。

また、鉢植えで花が開花した状態で届けられる胡蝶蘭のフラワーギフトは、最低でも1か月はその咲いた花びらの様子を楽しむことができます。開花のタイミングやお手入れの仕方によっては、手元に届いてから2か月~3か月も胡蝶蘭の花を楽しむことができます。
このように、お手入れが難しいのではと言われることが多い胡蝶蘭ですが、もともと生命力が強いので、丁寧にお手入れして育てることができれば来年もまた綺麗なお花を咲かせてくれるはずです。

胡蝶蘭は日本で育てても長持ちする?

熱帯の植物であった胡蝶蘭が日本に定着し始めたのは今からおよそ100年以上も前と言われています。暑すぎたり、寒すぎたりする気候を苦手とする胡蝶蘭は日本の四季の変化に対応できないため、日本で市場に出回るようになるには高度な栽培技術が必要でした。
日本の四季に対応するには、温度や湿度をしっかり管理できる技術と温室が必要であることはもちろん、細かな配慮が必要です。ただ今では、生産者の努力と栽培技術の進化により、ここ日本でも一年を通して美しく開花した胡蝶蘭をいつでも注文できるようになっています。

胡蝶蘭を長く楽しむためには、次の章で紹介するように温度管理を徹底し、丁寧にお手入れを続けることが大切です。開花したお花を長持ちさせ、来年もまた綺麗なお花を咲かせられるように、温度管理に気をつけながら大切に育てていきましょう。

胡蝶蘭を長く楽しむには温度管理が重要!

胡蝶蘭

胡蝶蘭に限らず、お花はとてもデリケートな植物です。そのため、美しく咲いたお花を長く楽しむにはもちろん、来年もまた綺麗なお花を咲かせるためにも最適な環境にて丁寧にお手入れしてあげることが大切です。
それでは早速、胡蝶蘭を長く楽しむための温度管理のポイントについて紹介します。

胡蝶蘭を育てるのに適した環境とは?

胡蝶蘭は、基本的に熱帯のジャングルや東南アジアなどの熱帯地域に生息するお花です。そのため、ベストなコンディションを保つためには、より原産地に近い環境を整えることが大切です。 そこでポイントになるのが、「温度管理」に気を付けるということです。 暑さや湿気に強いと言われる胡蝶蘭ですが、極端に暑過ぎたり、寒過ぎたりする環境はあまり得意ではありません。日本の夏は年々猛暑日が増えているので、胡蝶蘭を屋外に置きっぱなしするのはよくありません。さらに冬は、厳しい寒波に胡蝶蘭が耐えられず1日でも外に置いておけばすぐにダメになってしまうでしょう。
そのため、胡蝶蘭を長く楽しむためにはまず温度管理を徹底することが先決です。

胡蝶蘭が苦手とする温度を具体的にいうと、15℃以下、30℃以上です。室内で育てるときは、室温ができるだけこの温度の範囲内になるように気を付けて、暑い時は風通しが良い木陰を選ぶようにしましょう。
屋外で胡蝶蘭を育てることも可能ですが、天候に左右されやすいので、寒い時期や暑い時期は特に屋外に飾るのは避けて室内で育てた方が安心です。

室内に胡蝶蘭を飾るときの注意点は、直射日光が当たる場所やエアコンの風が直接あたる場所を避けるということです。直射日光は葉っぱが枯れてしまう可能性があり、エアコンの風は胡蝶蘭が苦手とする乾燥を引き起こすので、窓際などに飾る際は直射日光が当たらないようにレース生地のカーテン越しに日の光が当たるようにするのが理想です。

季節ごとに気をつけたい温度管理

原産地は高温多湿な時間帯が多いですが、日中は温度が高くても夜間は温度が下がることがほとんどです。そのため、胡蝶蘭を育てるなら温度は15℃以上、30℃以下の範囲内で胡蝶蘭を育てるのがベストです。
一年を通して暑すぎず寒すぎない季節といえば、春や秋です。室内温度が昼間に30℃以上になったり、夜間に15℃以下になったりすることは滅多にないので、空調を使わなくても直射日光に当たらないように気をつけていれば、それほど温度管理は難しくないはずです。

ただ、夏と冬だけは温度管理に注意が必要です。
空調をつけていない場合、室内温度が30℃以上になる可能性もありますし、冬も暖房をつけていなければ15℃以下に室内温度が下がってしまうことも珍しくありません。よって、夏にエアコンをつけない状態の室内に胡蝶蘭を飾るときは、できるだけ風通しの良い、涼しい場所を探して胡蝶蘭を飾るようにします。

外の気温が15℃を下回る日が続く冬場は、夏よりもさらに丁寧なお手入れが必要です。例えば、夜間や朝方は特に冷え込みが激しく、胡蝶蘭を飾る場所によっては温度が10℃以下になるのは日常茶飯事と思って良いでしょう。そういった温度の変化に対応できるように保温性能がついた発泡スチロールの箱などで寒さ対策をし、乾燥が苦手な胡蝶蘭を守るために室内に加湿器を置いて湿度をキープするといった工夫が必要です。

胡蝶蘭を飾るなら温度変化が少ない玄関がおすすめ!

ずっと家の中に飾っているから安心と思っていたのに、胡蝶蘭が枯れてしまうことがあります。その原因の一つとして考えられるのが、温度の変化です。
エアコンなどの空調を使っているから大丈夫だと考え、リビングやキッチン周りに胡蝶蘭を飾る人が多いようです。しかし、人が家にいるあいだは良いのですが、外出しているために空調を切ってしまえば部屋の中の温度が上がる、あるいは下がることによって胡蝶蘭の苦手な暑すぎる、寒すぎるといった環境を作り出してしまいます。

真夏や真冬であれば、冷房や暖房の効いた部屋を胡蝶蘭は好みますが、人がいない間は温度変化があることを見越してなるべく涼しい木陰に置いたり、日中は日が差してポカポカ温かい場所に胡蝶蘭を移動してあげたりと、状況を見ながら胡蝶蘭を飾る場所を調節することが大切です。

家の中で一年を通して最も温度変化が少ないと言われるのが「玄関」です。
家に入ったときに華やかな胡蝶蘭が飾られていれば雰囲気がパッと明るくなりますし、何より温度の変化が少ないので胡蝶蘭を置く場所に適しています。冬場はどうしても温度が下がってしまいますが、そういった時は期間限定で温かい室内に移動してあげれば胡蝶蘭にストレスがかからなくて済みます。




胡蝶蘭を長く楽しむための基本中の基本が、今回紹介した「温度管理」です。一年を通して暑すぎず寒すぎない環境を整えてあげることで、もともと生命力が強い胡蝶蘭の特徴を活かすことができ、美しい胡蝶蘭の花を長く鑑賞でき、来年もまた綺麗なお花を咲かせてくれるはずです。